大量生産、大量消費、大量廃棄型の経済社会から脱却し、環境への負荷が少ない循環型社会の構築を目指して、2000年に循環型社会形成推進基本法が公布、施行されました。

 この法律では4つの物質フロー指標、① 資源生産性② 最終処分量➂ 入口側循環利用率④ 出口側循環利用率によって循環型社会の進展状況を評価しています。

 通気・防水シートキャッピングシステム研究会と深くかかわる指標である最終処分量は、この四半世紀で5分の一程度までに減少しました。

 しかし、人類が活動する限り、廃棄物がなくなることは決してなく、「物質の墓場」としての最終処分場は重要な施設であり続けます。

 本研究会は、まさに物質フローの終着点である埋立地の機能強化を我々の使命と考え、廃棄物を安全に保管し、埋立処分に伴う周辺環境への負荷を軽減し、また埋立処分された廃棄物の安定化を促進させるなど従来の土質材料からなる覆土だけでは果たせない多様な機能を有し、施工性、経済性においても優れたキャッピングシートの開発と普及を行っております。

令和6年2月28日

顧問 島岡 隆行

九州大学名誉教授